2021.6.23 上倉山(大クロベ登山)
令和3年 6月23日(水) 参加者:10名 ガイド:白田孝人
朝日連峰の御影森山コースの途中にある上倉山(1144m)は、展望もなく標柱
が一本だけの目立たない山です。その山腹に今から20年以上も前に大きなクロベが
発見されました。キノコ採りの人達には古くから知られていましたが、一般登山者が
気軽に見られる木ではありませんでした。今では、林野庁の”森の巨人100選”にも
選ばれ案内標識もあり誰でも見られるようになっています。上倉山へのコースタイム
は2時間30分ですが、標高700~950m辺りが急登になり1時間ほど汗を絞ら
れます。登山当日は涼風は吹くものの湿度が高かったので、最初から皆さん大汗です。
ただ、不安定な天候ながら雨具を着ないだけでもラッキーな登りでした。大クロベへ
は山頂から登山道を進み、標識がある場所から250mほど斜面を下って行きます。
多少ヤブ化していますが、木々を掻き分けて行くと「ドドーン!」と誰もが驚く大ク
ロベとご対面です。今回は、初めての方が多かったので感動も大きかったですねー。
クロベは、ヒノキ科の針葉樹で別名ネズコとも言います。巨樹ブームの昨今。手軽に
見られる観光地化した巨木と違い、苦労して出逢える上倉山の大クロベは特別です。
今後もわずかに訪れる物好きな登山者を大らかな気持ちで迎えてくれるでしょう。
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