2022.5.11 禿岳
令和4年 5月11日(水) 参加者:10名 ガイド:近田郁子
昨年の引き続きの銚子口コースの禿岳登山。当日までは連日晴天でしたが、当日は登山口で
ある最上町前森高原の周辺の東側の空には黒い雲。ちょっと不安になりながら、アスナロや
クロベが生い茂る迷路のような登山道を登って行きます。この最初の急登は「獣返しの坂」
とも言われていたそうで、獣たちも登れないのかぁと思っていたら、「じゃあ人間は登れる
わね!」とポジティブな声をいただきました。急な登りに加え、倒木や折れた枝が道を塞い
でいる箇所もありました。標高約1,000m付近のトラバースをすぎると、霧が濃くなってきた
ので雨具を着ました。視界が白く、昨年の雨の禿岳を思い出します。足元に見られる春のお
花に癒されながら山頂に着くと…今年も展望はありませんでした。
それでも雨に当たることもなく、山頂で昼食を取れたのは良かったです。昨年も参加いた
だいた方と「よくあの雨で滑る道を登ったよね」としみじみ。2021年は雨→2022年は山頂で
お昼→2023年こそ展望あり?と話をしながら、山頂を後にしました。
下山し始めるとすぐに空が明るくなってきて、なんと一瞬だけ展望が開けました。次第に
青空が広がってきて、木々の間から雪のついた神室連峰を見ることができました。尖ってい
て目立つ小又山はかっこいいですね。月山、葉山、翁山も少し望むことができました。あと
は時折コシアブラ観察会や虫こぶ観察会をしながら、爽やかな風の吹く新緑のブナ林を気持
ちよく歩いて下山。とても気持ちの良い山歩きでした。前森高原牧場から禿岳を望むと、私
たちの歩いた尾根がはっきりわかります。本当は山頂から見えるはずだった神室連峰の写真
も一緒にアップしようと思いましたが、やっぱり実際に山頂から見えるまで、とっておきた
いと思います。
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