2023.6.4 南面白山~小東岳(駅から登山)
令和5年6月4日(日) 参加者:10名 ガイド:伊藤尚人
コース:山寺駅(仙山線)~面白山高原駅~南面白山~猿鼻山~小東岳~小東峠~所部分岐
~所部集落~山寺駅 (所要時間:約9時間00分)
駅から登山、そんな山登りコースを探していましたが、それを可能にしてくれるコースが
あるではありませんか。山寺駅から一駅分電車に乗って、南面白山のピークを踏んで一駅分
歩いて戻ってくるという周回コースです。地図上では可能ですが、実際に歩いてみると、果たして?
降り立った面白山高原駅からはすぐにゲレンデ歩きとなり、ゲレンデ特有の急勾配と日差し
の良さからしっかりと汗をしぼられるスタートとなりました。ゲレンデトップから一足森へ
入ると急にブナの美林に変わります。そこは心地よい風が通り抜ける空間が広がっていまし
た。そこから先は石がゴロゴロした急登が続き、夢中で登っているといつしか南面白山山頂
に着きました。正面に大迫力の大東岳やこれから歩く稜線の先に糸岳、仙台神室、熊野岳か
ら南蔵王まではっきり見えます。この先は素晴らしい展望のもと快適な稜線歩きが待ってい
ると思いきや、南面白山から小東分岐までの稜線上は登山道脇からせり出した笹藪が覆い被
さり、ヤブ漕ぎを強いられました。アップダウンを繰り返すこと約2時間、やっと小東岳に
着きました。一息ついたのも束の間、ここからは延々と下り道が続きます。細い道のトラバ
ースを何度繰り返したでしょうか、スギ林が出始めてしばらくするとやっと道幅が広がり、
勾配も緩くなりました。でもゴールはまだ先です。集落に出てからも車道歩きが1キロ以上と
最後の最後まで歩きましたね。晴れて気温が上がったにもかかわらず常に気持ちの良い風が
吹いてくれたおかげで暑くもなく寒くもなく、雨もなかったので絶好のコンディションの中
歩き通すことができました。日曜日というのに山中ではたった2人にしか会わず、ほぼ貸し切
りのエコプロらしい静かな山歩きができました。静かとはいっても電車に乗る時はまるで遠
足にきた児童のようなはしゃぎようでしたし、長い下り道も笑い声が絶えず、チームワーク
の良さを実感しました。こんなに大変な行程でしたが意外にも好評で、皆さんのすべてを楽
しむ姿勢に改めて感服した次第でした。
0コメント