2023.8.2 後烏帽子岳
令和5年8月2日(水) 参加者:8名 ガイド:伊藤尚人
コース:聖山平登山口~澄川~股窪~ろうづめ平~後烏帽子岳山頂 往復
(所要時間:約7時間)
南蔵王に位置する後烏帽子岳は名前の通り烏帽子のような形をした山です。今回は聖山平
という標高1300m付近の登山口からスタートしました。集合時から涼しい風が吹き、ややも
すると寒いとさえ感じる気候でしたが、空はすっきりと晴れ渡り、連日の下界の猛暑がうそ
のような快適な登りとなりました。このコースの特徴は大小さまざまな川の徒渉があるとこ
ろです。一番川幅の広い澄川の徒渉は緊張しましたが、石伝いになんとか靴を濡らさずに渡
れます。そして山頂手前の登り以外はゆるやかな傾斜で登山道も歩きやすく、非常にいいコ
ースです。さらに想像以上のお花たちが私たちを迎えてくれました。股窪手前の湿地にはた
くさんのミヤマギボウシが咲き誇り、さらに高度を上げるとミヤマシャジンやウスユキソ
ウ、ミヤマトウキが輝いていました。そしてお花以上に驚きだったのが、コース上にあるダ
ケカンバの大木たちの存在です。見たことがないくらいの幹の太さに年期の入った樹皮に圧
倒されましたが、さらに驚いたのは大ぶりの枝が裂けて倒れたその枝の付け根から立派なナ
ナカマドが生えていたことです。生命力あふれる森にパワーをもらいました。ろうづめ平か
ら先は展望も良くなり高山の雰囲気が楽しめます。目の前に広がる屏風岳や水引入道から不
忘山、さらに刈田岳方面の眺めまで抜群でした。後烏帽子岳山頂ではオコジョのサプライズ
まであり、夏山をまるごと満喫した一日となりました。下りは気温も上がったせいか、下山
の方が汗をかくという珍しい経験もできました。
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