2023.9.18 月山高清水通り
令和5年9月18日(月)祝 参加者:9名 ガイド:伊藤尚人
コース:本道寺湯殿山神社~夫婦清水(十三丁)~姥像~石船~高清水(五十九丁)往復
(所要時間:8時間30分)
月山への登拝口は八方七口と呼ばれるいくつもの登り口がありますが、その中の一つ、
「本道寺口」=「高清水通り」の一部を歩いてきました。この高清水通りは月山山頂まで約
14㎞の長大な道のりがあります。本道寺湯殿山神社を起点に高清水小屋跡まで距離を表す“丁
石”が安置されていて、その数は96体存在したことがわかっています。昨年新たに3体が発見
され、令和4年時点で30体の現存が確認されており、未だ丁石発見の可能性を秘めたロマンあ
ふれる古道となっています。そんな歴史とロマンを少しでも感じるべく、残暑厳しい本道寺
をスタートしました。この高清水通りは地元本道寺地区の有志の方々のご尽力により、快適
な登山道が確保されています。距離こそ長いとはいえ、さすがは参詣道、厳しい傾斜もなく
素晴らしい雰囲気の道が延々と続きます。それでも厳しい暑さに汗ダラダラになりました
が、姥像あたりからは不思議と涼しい風が吹き、久しく忘れかけていた寒いくらいの涼を味
わえました。ブナ林の中の快適な古道歩きは実に気分がいいものです。目的の五十九丁・高
清水から下山する際に、このあたりとめぼしい場所をストックで突いて丁石探索を体験しま
したが、やはりそう簡単には見つかりませんでした。どこもあやしく見えますが、実際にや
ってみると当たりはなく、まるで雲をつかむような感じでした。一朝一夕にはいきません
ね…。帰り道に獣の鳴き声がすると思ったらクマに遭遇してびっくりしました。こっちも人
数がいるのですが、なかなか逃げてくれず笛を吹き鳴らしてようやく立ち去ってくれまし
た。とても素敵な道だったので、いつかこの高清水通りから月山へ登る機会を作りたいもの
です。
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