2023.11.26 三十三観音参り 岩部山&観音岩
令和5年11月26日(日) 参加者:9名 ガイド:伊藤尚人
コース:岩部山 岩部山登山口~石切場跡~天狗岩~眺め岩 周回
観音岩 観音岩駐車場~めおと岩~ガマ岩~里見岩~延命観音岩~十三仏~千畳岩 周回
山形県置賜地区にある岩山2座を巡るツアーです。いずれも西国三十三観音が祀られていま
す。なんと参加者の半数以上が昨日から連チャンの方たちで、昨日に比べたら今日は暖かい
ね~と話題になるほどぽかぽか陽気のトレッキング日和になりました。岩部山の観音像は天
保の時代、飢饉に見舞われた世の中を救おうと地元の金毛和尚が西国三十三所の巡礼時に写
した像を元に彫り上げたといわれています。駐車場から少し登っただけで圧倒するような迫
力の岩壁が立ちはだかります。山頂手前の天狗岩は高度感抜群で眺めもバッチリ。真っ白に
輝く蔵王の雄姿や中川駅を行き来する電車の姿まで見えました。時間の都合上、少し離れた
1~7番は回らずに次へ向かいました。次なる観音岩は一つの大岩を指すのではなく、西国
三十三観音をはじめとする多くの岩場の総称を指します。入口にあった戸田半七像について
調べてみたところ、1800年代の宮大工で観音信仰に燃え、赤湯から観音像を一体ずつ背負っ
て安置した方だそうです。こちらも初っぱなから荒々しい岩の数々に目を奪われました。中
でも珍岩(?)だったのがガマ岩で、岩の穴からなまあたたかい風が吹き、独特の臭気がま
さにガマの吐息を思わせるちょっと気味の悪い岩でした。奥には巨大な延命観音や十三仏な
どがあり、どれも迫力満点、写真映えも申し分ありません。ちなみに千畳敷からは縄文、弥
生時代の土器が発掘されており、観音岩に存在する多くの岩陰は縄文時代から弥生時代まで
続いた古代人の住居だったそうです。そんなこんなで三十三観音すべてお参りし、めでたく
満願成就となりました。山形にこんな異国のような景色があったんですね。ダイナミックな
岩山を満喫できた1日になりました。
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