2024.6.23 台山（神室連峰）

令和６年６月２３日（日）　　参加者：８名　　ガイド：伊藤尚人　

コース：銀次郎小屋～金掘沢登山口～稜線分岐～前山（825ｍ）～台山　往復

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（所要時間：約６時間５０分）

　台山は神室連峰の主峰神室山から尾根続きにある山ですが、あまり存在を知られていない

いわばマニアックな山です。登る人も稀な山ということでエコプロにうってつけのツアーで

はないかと企画してみました。雨予報にもかかわらずみなさん集まってくれたのがこれまた

嬉しいですね。途中、林道や作業道、スギの伐採地を通り過ぎると稜線に出ます。そこから

はこのコースの一番の見どころといっていいブナの美林が広がります。林床は低木や笹も少

なく、とてもきれいで歩きやすいことこの上ありません。このまま快適な道が続くかと思っ

たらどっこい前山を過ぎたあたりからどんどん笹がうっそうと茂ってきました。山頂直下か

らは猛烈な笹とヤブが行く手を阻み、さらに雨まで降ってくる始末です。狭い道でカッパの

下を履く機会を逸したまま、草露でダラダラになりながら台山山頂に着きました。濃いガス

の中、雄大な神室連峰の眺めはお預けとはなりましたが、なにか清々しい気持ちがこみ上げ

た登頂となりました。連日の暑さとは一転して涼しくて登りやすかったのもよかったです

ね。結果、累積標高差は900ｍ超と、なかなかに登りごたえのある山だったことがわかりま

す。特にブナの美林や尾根の原生林の雰囲気は素晴らしかったので、登山道の再整備が待た

れるところです。なによりも雨やヤブをもものともせず、楽しんでしまうみなさんの姿勢が

本当に素晴らしいです。また行くかはわからないので貴重な山になりましたね。