2024.11.16~17 安波山&陣山&氷上山

令和6年 11月16日~17日  参加者:9名  ガイド:白田孝人

1日目:気仙沼市 安波山&陣山

2日目:陸前高田 氷上山

 11月の恒例プラン。今年も東日本大震災の復興を肌で感じながら山を登る企画を実施

しました。今回の場所は宮城県気仙沼市と岩手県陸前高田市です。気仙沼の津波被害の映

像は、今でも身震いします。また、奇跡の一本松で知られている陸前高田は350年間も

黒マツを植林し防潮林を作り上げましたが、そのほとんどが津波で流されました。13年

後の今年の復興状況はどうなっているのだろう??それぞれの場所を現地と山頂から眺め

てきました。気仙沼市と港を眺める「安波山」は、航海の安全と大漁を祈願する山で気仙

沼市のシンボルとなる山です。眼下に広がる港周辺は、すっかり新しくなり、震災の跡も

分からないほど。13年と言う月日が長いのか、復興のスピードがはやいのか、当時の何

もなくなった場所から想像すると驚くべき復活です。ただ、陣山に行ってみると亡くなっ

た方々を慰霊する場所になっているようで、一人一人の名前と年齢が刻まれた銘板が無数

に・・・。身の引き締まる思いで穏やかな海に向かって手を合わせてきました。一方、陸

前高田は、巨大な防波提が建設され海辺は要塞化していました。防潮堤から市街地までは

バッファーソーンのようで、公共施設がちょっとあるだけで広大な空き地が広がっていま

した。また、新興地域についても土地は販売されているものの住宅建築は極めて少なく、

海側と同様に空き地が多く閑散とし、集落形成にはまだまだ時間が掛かりそうでした。氷

上山は、豊漁と豊作を願う信仰の山で、登山道が綺麗に整備されています。初冬を迎えた

氷上山は、残ったモミジが綺麗で明るく気持ちの良い山でした。陸前高田の市街を一望で

きるポイントからは、新しく出来た場所と途上の場所の両方を眺めることができました。

次回登った際には、どんな陸前高田が望めるのか?数年後に再訪してみたいと思います。

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