2025.9.6~7 出羽三山掛け
令和7年 9月6日(土)~7(日) 参加者:9名 ガイド:真鍋雅彦
初 日:羽黒山山頂~三神合祭殿~石段下り~五重塔~随身門~黄金堂~大進坊
二日目:大進坊~庄内交通路線バス八合目~仏性池小屋~月山本宮~月山頂上小屋~牛首~
金姥分岐~装束場~湯殿山本宮~シャトルバス~湯殿山参籠所~旧ホテル前
土日を利用して出羽三山掛けをして穢れを落としてきました。初日は羽黒山山頂の茶屋で
力持ちや筍汁、麦切などを食し、羽黒山の焼印や御朱印を頂いてから2446段の石階段を下る
と、途中で四泊五日の神子修行初日という緊張の面持ちの神子峰中とすれ違い、まだ綺麗な
山伏衣装を纏った女性たちを見送りました。二の坂茶屋で休んでから急坂を下ると、およそ
600年前に建立された国宝五重塔が杉木立の中に荘厳な雰囲気で現れて、20~25年毎に行われ
ている杮葺き(コケラブキ)と言われる屋根の葺き替えが昨年終了したたばかりで一層の輝
きを放っていました。継子坂(ママコザカ)を上がり俗性の世界に戻りそのまま宿坊街を歩
いて羽黒山正善院黄金堂に向かいました。33体の観音像が黄金に映え、羽黒山頂に安置され
ていた三山本地仏(出羽三山大権現)などを拝観して、ありがたい法話をお聞きして三山曼
荼羅を拝んできました。宿泊する大進坊に入ると、ご祈祷を賜り精進料理に舌鼓を打ち一夜
を過ごしました。二日目は路線バスで宿坊前から月山八合目まで移動です。8時に到着準備
を整え出発。バスの車窓からは朝日を受けた山頂が見えましたが、その頃は分厚い布団のよ
うな雲がベルトコンベアの如く西から東へと動く恐ろしい風景でした。草紅葉が始まった弥
陀ヶ原湿原を抜け、およそ10m前後の横風を受けながら九合目の仏性池小屋に到着。力持ち
や甘酒、ソフトクリームなどで力を付け突風に挑むことにしましたが、風は弱まっていて無
事月山本宮でお祓いを受けることができました。頂上小屋を出発してからは三山掛けの厳し
さを体験することに。強風の鍛冶月光、雨の金月光と水月光を、緊張しながら一歩一歩下っ
てきました。湯殿山本宮ではお祓いを受けるもののびしょ濡れ状態で、お祓いのみにしてご
神体には行かず、本降りの雨は滝行の如く降りかかり清められる思いでした。駐車場までの
六十里越街道のブナ林の道が、これまで歩いてきた石畳や岩の道と違い柔らかく、雨のブナ
林に包まれ優しく感じたのは身が清められ心が払われたからでしょうか。1400年の歴史に触
れ、本来の修行には程遠いものですが、自然に対する畏敬の念と感謝と慈しみを感じ、豊か
な心で長丁場の月山縦走を終えることができたようです。
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