2021.5.22 共催行事:自然博物園30周年記念トレッキング
令和3年 5月22日(土) 参加者:34名 ガイド:真鍋雅彦・倉本かおり・
近田郁子・伊藤尚人
空撮 : DAZEstyle 高梨
今年度開園30周年を迎える自然博物園の記念トレッキングを開催しました。
山形県立自然博物園は、月山山麓の雄大なブナ林を中心にした自然体験施設として1991年6
月に開園して、30年の時が過ぎようとしています。ネイチャーセンター建立に伴い整備され
た玄海広場や散策路と、保存された出羽三山信仰の繁栄を偲ぶ石仏や古の道を利用する歴史
探訪、さらに、悠久の時を経て今なお林立する樹齢300年のブナ林を歩く案内は、訪れる人に
感動と安らぎを与え、森の仕組みと関り、生物多様性について学ぶ場となり、飽きることな
い自然の営みは人々を魅了し続けています。
今回は記念イベントで、湯殿山麓のお花畑「皮松谷地」を訪ねました。当初の予定は、標高
1000mを超えたところにあるブシ沼まで登り、下りながら皮松谷地などを巡る予定でした
が、雪解けが早く藪が出て雪解け水も多くなったため、安全を考慮して断念せざるを得ませ
んでした。ショートカットしたコースですが、皮松谷地は道なき道を行かなければならない
場所で、誰もが行くことはできず、しかもこの時期咲き誇る湿地の花は湯殿山麓秘境のお花
畑になる特別な場所です。自然はどんな時も違う表情を見せてくれますが、今季の皮松谷地
のリュウキンカは早い雪解けに背丈が高く花数を揃えた見事な咲きっぷりで、何回か来た人
も、初めての人も湿地の広さと、その咲き誇る花々に感動を得たようで、30周年記念にふさ
わしいトレッキングになったようです。ブナと雪が魅了する自然豊かな自然博物園は、人と
自然をつなぐ場所としてこれからも歩んでまいります。ありがとうございました。これから
もよろしくお願いします。
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