2022.8.28 苔の道散策と苔テラリウム作り
令和4年 8月28日(日) 参加者:10名 案内:白田孝人
昼食:ゆみはり茶屋(月山とんバーガー&ポテト+ホットドリンク)
弓張平公園は、苔を楽しむ公園としても脚光を浴びつつあります。南北に長い弓張平
公園は、南端はアスレチック広場や芝生広場があり家族連れで賑わいます。北端はキャ
ンプ場やスポーツ施設があり、目的をもった人達が利用します。ところが、その中間に
ある自然体験区は、昔から歩く人がいなかったようで、現在、遊歩道のほとんどが苔に
覆われています。苔は、海から陸上に上がった最初の植物と言われますが、他の種とは
違い進化の競争には参加せず、ずーっと変わらぬ生き方をしています。根を持たず、太
陽光と水分だけで生き、乾燥する時期が長ければ休眠して活動をやめる。一本一本では
生きにくいので身を寄せ合って生きていく。環境に合わせ無理せず生きていく姿、中々
良いではないですか。人々が苔に惹かれる魅力かもしれませんねー。さて、本日のプロ
グラムですが、普段、苔に触れたことのない皆さんが苔に触れたらどうだろう?半分、
実験みたいな企画でした。普段、山を歩いていても苔には興味がなく素通りです。でも
今日は、歩いてはしゃがんで、歩いてはしゃがんでと皆さんルーペやスマホを片手に熱
心に観察していました。目的地がなく苔観察が目的なので皆さん集中してました。でも
「さっきまでおぼえっだのわすっだはー」「おぼえでもみっつまでだなー」との声も。
最初は同じように見えても繰り返し見ていると段々と違いや特徴が見えてきます。そう
なると苔探しも楽しくなることでしょう。お昼を挟んで午後は苔テラリウム作りをしま
した。個性あふれる作品に仕上がりました。日向を好む苔、半日陰を好む苔、日影を好
む苔など苔の生育環境が違う苔を一緒にすると上手く育たないかもしれませんが、まず
は実験的に育ててもらおうと思います。初めての企画ではありましたが、中々好印象で
歩く皆さんも和やかで、かなり楽しかったようです。今後は普段の山行でもきっと苔に
目が向くことでしょう。新たな山の楽しみが増えました。
今日観察した苔
トヤマシノブゴケ、ハイゴケ、タチハイゴケ、ホウオウゴケ(の仲間)、エゾスナゴケ、
ホソウリゴケ、ウマスギゴケ、コスギゴケ、オオスギゴケ、ホソバオキナゴケ、
ツルチョウチンゴケ、コツボゴケ、カモジゴケ、ギンゴケ など
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