2022.8.27 蔵王納涼登山② 熊野岳
令和4年8月27日(土) 参加者:5名 ガイド:伊藤尚人
コース:蔵王ロープウェイ山麓線~樹氷高原駅~観松平~いろは沼~ワサ小屋跡~
熊野岳山頂~避難小屋~ワサ小屋跡~分岐~祓川コース~蔵王山麓駅
今年の天気は毎回ガイド泣かせで、前日まで天気予報とのにらめっこが続きます。
この日も例外ではなく、真夜中の雷雨には参加者全員が目を覚ましたようで、朝から
カッパ覚悟で集合しました。集合場所の蔵王温泉はガスガスで視界不良、何も見えま
せん。しかしロープウェイに乗るとどうでしょう、一気に雲の上で出て視界良好、遠
く月山の姿も望めました。観松平、いろは沼と見どころを通り順調に高度を上げます。
ワサ小屋跡に着くと雁戸山だけがくっきりと雲の上にそびえ立っていました。なんとか
ガスに覆われる前に熊野岳山頂へ、と思いましたがあと一歩及ばず、山頂にある茂吉
の歌「陸奥をふたわけざまに聳えたまふ蔵王の山の雲の中に立つ」のように雲の中に
立ったのでした。強風で知られるお釜周辺ですが、この日はそよ風程度でした。それ
でもじっとしていると肌寒く、秋の気配を感じます。
帰り道は迫りくる雲との戦いでした。分岐の標識「蔵王温泉まで5km」にみなさん
げんなりでしたが、草刈りされたばかりの快適な登山道を下ります。高度を下げるほ
どに蒸し暑さは増し、虫も大量発生し、どんどん暗くなる森に「まだ着かないの?」
という声が聞こえてきます。滑る石や砂防ダムを渡ること、一気に硫黄の臭いが強く
なったところで、突然ゲレンデへ出ます。急に開けた視界にみなさん達成感もひとしお
でしたね。解散して数十分後には土砂降りになったので、逃げ切り大成功でした。
0コメント