2022.11.16 低山と温泉シリーズ⑤出羽街道中山越

令和4年 11月16日(水)          参加者:10名         ガイド:白田孝人

コース:中山宿跡~山神社~庚申碑~甘酒地蔵尊~三界萬霊碑~封人の家~堺田分水嶺

温泉:赤倉温泉 ゆけむり館

  低山と温泉シリーズ⑤は出羽仙台街道です。 この街道には源義経一行が奥州平泉に逃げる

際に通ったとの伝説が残っていること。また、松尾芭蕉が曾良と共に奥の細道の旅の途中に

歩いたと言うことで歴史的にも興味深い道です。奥の細道の旅は、松尾芭蕉46歳の時、1

689年、江戸深川から始まりました。仙台、宮城野、塩釜、松島、石巻へと歩き、7月に

尿前の関に到着。尿前の関では、様々な厳しいチェックがあり足止めをされたと言います。

ようやく通行の許可が出た松尾芭蕉は、尿前の関から1日で堺田の有路家(封人の家)に到

着。その時に二晩世話になった有路家で読んだのが”蚤虱馬の尿する枕元”と言う句です。ノミ

とシラミが跳ね、馬が同居する家(曲屋)で、夜中に凄い勢いで馬が小便をした様を読んだ

ようです・・・。今回は、出羽仙台街道にあった宿場で玉造五宿駅(岩出山、下宮、鍛冶

屋澤、尿前、中山)の一つだった中山宿から堺田の分水嶺まで歩きました。街道は新たに整

備されているので旧街道の印象は薄いですが、終始歩きやすい道でした。要所要所に説明板

もあり、途中の甘酒地蔵尊では、義経一行が通りかかった際に亀割峠で北の方が亀若丸を出

産したばかりだったので、山猿がお堂を建てて甘酒でもてなしたとの説明があり、皆さん、

「フムフム、んーなるほど・・・」と頷いていました。落ち葉をサクサクと踏みながら3時

間弱で堺田の分水嶺に到着。風の強い1日でしたが、初めての企画だったこともあり、皆さ

ん楽しく歩けたようです。次回は春爛漫の時期に歩いてみたいと思います。

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