2025.5.18 村山葉山
令和7年5月18日(日) 参加者:7名 ガイド:近田
スタート地点である岩野コース登山口の大円院ではリュウキンカが真っ盛りで、少し先に
進むとユキツバキも見事に花を咲かせていました。去年は満開だったニリンソウは、今年は
まだまだ咲き始めたばかりで、薄いピンク色の花弁のニリンソウも見られました。八丁坂を
登り切って、姥様に今年のご挨拶をした後は、新緑と残雪の中を気持ち良く歩きました。時
折見える市街地の景色は、周囲の山々は青く田んぼに水が張られて「これぞ山形の春」とい
った感じです。登山道のお花は、ショウジョウバカマの他、ツバメオモトやヒメイチゲが見
られ、ムラサキヤシオ、タムシバやオオカメノキも咲き始めていました。昨年はブナが豊作
だったので、ブナの実生もたくさん見られました。途中、ブナに絡まったフジは蛇のよう
(今年は蛇年だけに)!稜線に近づくと村山葉山の山肌に残っている残雪が間近に見えてき
ます。この時期はいつ崩れてもおかしくない残雪の塊が山肌にくっついていて、ぱっくりと
大きな割れ目を見せている姿はとても迫力があります。シャムコースとの合流地点の長い雪
渓を登りきって稜線へ出ると、葉山の馬蹄形がくっきりと見えてきました。今年は多く雪が
残っていて、その残雪が織りなすゼブラ模様と、下から這い上がってくるような新緑のコン
トラストが素晴らしかったです。稜線上はまだ雪が消えたばかりで、まだイワナシ、イワウ
チワが見られました。本来であればここから奥の院まで小僧森、大僧森を超えて奥の院まで
行くのですが、今年の小僧森は残雪の状態が危うく、ここまでとしました。雪は多く残って
いるのになんだか危い今年の残雪。気温がやたら高い日があったりするのが原因かなぁと話
をしながら、残雪で真っ白なお花畑を後にしました。下山は畑コースの残雪をのんびり新緑
トレッキングです。どこを歩いても美しい新緑と残雪のブナの森でした。途中熊棚があった
り、毎年恒例の根開きで集合写真を撮ったり、ブナだけど第2のトチノザウルスだ!といっ
てまたがってみたり。景色が美しいと心も解放されますね。最後に今年も“こいと”と呼ばれる
水場付近でサンカヨウをチェックすると、本当に咲き始めたばかり。雪が溶けて植物の生命
力が強く感じられる良い季節の、フレッシュな村山葉山登山でした。
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