2022.10.12 糸岳・小東岳
令和4年 10月13日(水) 参加者:10名 ガイド:近田
二口峠は古くは二口街道と呼ばれ、宮城と山形を結ぶ山中七ヶ宿越え、笹谷峠越えに続く
三番目の峠越え街道です。その二口峠から糸岳を経由し小東岳を目指しました。登山口付近
には塩釜大明神碑があり、このことからもこの街道で魚の輸送が盛んに行われたことが伺え
ます。この日は林道付近の紅葉にはまだ早く、平日ということもあり車の往来はほとんどあ
りませんでした。糸岳までは1時間程度ですが、ひたすら急登を登ります。紅葉には早いと
はいえ、周囲のブナが繊細でとても美しいブナ林でした。糸岳山頂の標柱は新しく立派で、
標柱の足元には古い看板も残っていて、別名で”竜駒嶽・磐司駒ヶ岳”と記載がありました。
この名称もかっこいいですね。せっかく登った糸岳山頂から、今度はひたすら下ります。後
ろから「まだ下るの?」と声がありましたが、私もそう思います…。下りきったところが石
橋(しゃきょう)峠。この先に小東峠も出てくるのですが、どちらの峠も昔はここを超えて
宮城山形間を往来したそうです。石橋峠にあるサワフタギの瑠璃色の実が見ごろでした。石
橋峠の後は山王岳を超えますが、この手前にあり笹薮の高さが写真から分かりますでしょう
か?遠くから見るときれな笹薮も、歩くにはなかなか大変な藪でした。山王岳を超えると少
し視界が開けて山寺方面の街並みと兜岩が見えました。目の前には小東岳、その右側に猿鼻
山とさらに奥に南面白山と目的地が近くなってきます。ここから小東岳山頂に向かう登山道
の分岐の標柱が肉眼からはっきりと見えたのですが、写真だと識別できませんでした。人の
目ってすごいです。小東峠を経由して小東岳の分岐に出ると、空が明るくなってきたことも
あり紅葉が進んでいて綺麗でした。帰りは来た時と同じぐらい登ったのであまり下山という
感じではなかったですね。でも午前中では雲に隠れていた仙台神室や山形神室が見え、視界
の良い山歩きとなりました。宿題になっていた赤い実は「アオハダ」、ヤシの木みたいなコ
ケは「コウヤノマンネングサ」かと思います。
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