2020.7.18 鳥原山(NEW)

 令和2年 7月14日(土)        参加者:9名       ガイド:近田郁子

 今回は古寺鉱泉からブナ峠へ降りるため、集合場所のブナ峠から、まずはバンで古寺

鉱泉へ。古寺登山口の駐車場には、思ったよりもたくさんの車が停まっていて県外ナン

バーが目立ちました。古寺鉱泉「朝陽館」は昨年で営業を終了し、今年からは「朝日連

峰古寺案内センター」が営業を開始しています。歴史ある朝陽館の建物はまだ残ってい

ますが、いずれ取り壊しを予定しているとのことでした。

 鳥原山までは概ね樹林帯を歩き続けますが、途中、クマの爪痕がたくさんついている

ブナや、ゲートのように道の横に2本並んでいるブナ、斜めに傾いたブナなど、なかな

か個性的で立派なブナが多く、楽しい森歩きができます。畑場峰には「鳥原湿原まであ

と4989歩」という看板が。いつも「4989歩」を検証してみたいとは思うのですが、なか

なか実現できずにいます。畑場峰から先には倒木も多く、倒れたブナの根の大きさにび

っくりします。「し」の字の登山道を抜けて鳥原湿原に出れば、キンコウカやミヤマホ

タルイ、モウセンゴケの花も迎えてくれました。木道にはアカミゴケの仲間も鮮やかに

生息していました。

 そしてなんと!展望台に着いたときは真っ白な霧で何も見えませんでしたが、お昼ごは

んを食べ終えるころにはだんだんと小朝日岳、大朝日岳が姿を見せてくれたのです!雪

の残る朝日連峰はやはり雄大で美しいです。大朝日岳の肩に乗っかっているような大朝

日避難小屋も見えました。雨に当たらなければ良しと思っていた天気でしたので、少し

ずつ霧が薄くなって大朝日・小朝日が見えてくる光景には感激でした。

 畑場峰からブナ峠に向かう登山道は、まだ仮払いがされておらず藪が多かったです。

それでも「ブナ峠」の名前のとおり、大変美しく心地よいブナの林でした。ヤマナメク

ジと戯れ、最後の沢沿いの登山道へ。もう登山道は薮で見えません。沢もたくさん渡り

ましたが、そんなに激しい流れの沢はなく、タマガワホトトギスやエゾアジサイが綺麗

だなと思う余裕がありました。でもやはり足元は濡れましたね。当初はブナ峠から登る

予定でしたが、足元が濡れた状態で鳥原山に登るのでなくてよかったと皆さんおっしゃ

っていました。

 下山してみれば、湿度はあったものの日差しはちょうどよく、展望台では景色も見え、

沢も涼やかで快適なお天気の登山だったように思います。そして当日は複数の山岳会が

刈払いをしていました。登山道を整備してくれている方がいることに感謝です。

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